Tandem Instructor

タンデムインストラクター

2人乗りのパラシュートを使ってスカイダイビングをするインストラクターの事を、タンデムインストラクターといいます。1996年からUSPA(全米パラシュート協会)は、タンデム装備メーカーがトレーニングをして資格を与えたタンデムインストラクターに対して、USPAタンデムインストラクターの資格(5つの種別)を発行するようになりました。その資格を持った教官のことを指します。 2USPAタンデムインストラクターは機材メーカー別に5種類のタイプがあります。
最初に、タンデム器材の製造者が認定した5つの種別のタンデム試験官が執り行なうコースで資格を取得します。その資格を取得後に、USPAの認定した5つの種別のタンデム試験官による資格試験を受講し、認められることによりタンデムインストラクター資格(5つの種別)が得られます。
2タンデムインストラクター資格は、各機材の製造者が認定した5つの種別と、USPAの認定した5つの種別があります。使用する種別の認定を1つ保持していることが条件ですが、両方の物を保有している場合もあります。 受講資格としては
  • 18歳以上の年齢であること
  • USPA Dライセンス(500回以上の降下経験)
    500回以上のラムエアキャノピー(スクウェア型パラシュート)による降下
  • コーチ以上の他の教授資格の保有
  • 3年以上のスカイダイブの経験 等
AFFインストラクター同様毎年の更新が義務付けられています。
タンデムインストラクターの場合、
  • 過去12ヶ月に―最低15回のタンデムジャンプ(過去90日に1回を含む)
  • USPAインストラクターセミナーへ参加すること
  • タンデムでのカテゴリーA&Bの指導をすること
等が求められます。

タンデムインストラクターレーティングコース

マニュアル
[タンデムインストラクターレーティングコース]
イントロダクションとオリエンテーション
A.タンデムインストラクターとは何か?
  1. 1.USPAインストラクターとはUSPAが管理する3つのインストラクターレーティングの1つで、USPAコーチとインストラクター試験官の間に位置する
  2. 2.USPAタンデムインストラクターは
    1. a.USPAコーチの特権を全て行使できる
    2. b.タンデムインストラクションジャンプとタンデムファーストジャンプコース、タンデム方式へのトランジショントレーニングを行う
    3. c.ファーストジャンプコースの一般的な部分のトレーニングを行う
    4. d.方式を特定しないスチューデントとのジャンプ訓練と監督を行う
    5. e.Aライセンスの口頭質問とチェックダイブを行う
    6. f.USPAライセンスの申請を、SIM Section 3の条件に沿っているか確認する
    7. g.ライセンスジャンパーとのリフレッシュジャンプ、またはスチューデントの訓練をするUSPAコーチの監督
  3. 3.監督(BSRs)
  4.  
    1. a.全てのスチューデントトレーニングは適切な資格を持ったインストラクターの指示と監督のもと行われる(BSRsを参照)
    2. b.全ての方式の特定されていない一般のスチューデントトレーニングとジャンプはUSPAインストラクターの監督のもと行われるが、方式の特定されたトレーニングとジャンプ(AFF、IAD、スタティックライン、タンデム)は、その方式のレーティングを持ったインストラクターが行わなければならない
  5. 4.USPAタンデムインストラクターになる者は、以下の全ての条件を満たしていなければならない
    1. a.18歳以上であること
    2. b.何かのUSPAインストラクターレーティングを持っていること
    3. c.USPAのDライセンスまたはFAIの同等資格
    4. d.記録された500回のラムエアキャノピーでのジャンプ
    5. e.スカイダイビングの3年の経験
    6. f.FAA Class3の医療診断書か同等の診断書の提出
      1. (1)USPAは、その診断書がレーティングの期限より先に期限切れになっても、タンデムインストラクターレーティングを発行する
      2. (2)それぞれのUSPAタンデムインストラクターは、自身の医療診断書を有効にしておく責任がある
    7. g.USPAタンデムインストラクターかタンデムインストラクター試験官の前で、タンデムの装備を身に付け、スチューデント役にスチューデントハーネスをつけ、5回のカッタウェイ練習を示す
    8. h.USPAタンデムインストラクタープロフィシェンシーカードを完了する
    9. i.少なくとも1つの製造元のブランドモデル(タイプ)のタンデム装備のトレーニングを含む、USPA本部に登録されたUSPAタンデムインストラクターレーティングコースを完了する
  1. 5.タンデムレーティングのタイプと略語
    1. a.「タイプ」の区別は、装備の製造元とUSPAの間の共同協定で決定する
    2. b.不一致があれば、USPAのタイプの区別が有効となる
    3. c.現在のタイプ
      1. (1)Jump Shack Racer(JR)
      2. (2)United Parachute Technologies Sigma(US)
      3. (3)United Parachute Technologies Vector(UV)
      4. (4)Stunts Adventure Equipment Eclipse(SA)
      5. (5)Strong Dual Hawk(DH)
    4. d.コースの修了と全ての条件が満たされたとき、インストラクター試験官は志望者のログブックにUSPAタンデムインストラクターが資格を持つタンデムシステムのタイプを書き込む
B.タンデムトレーニングの背景
  1. 1.FAAが実験用プログラムとしてのタンデムジャンプを行うために、2つのフロリダの装備メーカー、ストロングエンタープライズと今はUPTとして知られるレラティブワークショップに許可を発行し、タンデムジャンプは米国で公式に始まった
  2. 2.USPAは1996年に装備の製造元で訓練されたインストラクターにタンデムレーティングを発行し始めた
  3. 3.2001年7月9日に、タンデムジャンプはFAR105主要な改正の一部として免除なしで合法になった
  4. 4.タンデムジャンプは初めてのジャンパーのための最も人気がある方式として認識されている
  5. 5.タンデムジャンプは常に2つの哲学、スクールの方針と様々な適用のもと行われている
    1. a.入門的なジャンプとしてUSPAタンデムインストラクターが最低限の安全説明を行い、ジャンプの様々な局面をコントロールする
    2. b.できるだけ多くのジャンプに参加しているスチューデントと一緒に、ソロでのジャンプに向けてファーストジャンプコースを修了する
C.このコースの性質
  1. 1.このコースは
    1. a.USPAコーチのための初めのUSPAインストラクターコースとして行われる
    2. b.他の方式のUSPA現インストラクターのための短いトランジションコース
  2. 2.各志望者は、タンデムインストラクターレーティングプロフィシェンシーカードに示された前提条件を全て満たした状態でコースに参加する
  3. 3.このコースはUSPA Integrated Student Training Programを含み  
    1. a.タンデムトレーニングに適用
    2. b.Aライセンスへと続くトレーニングとジャンプ
マニュアル
[タンデムインストラクターレーティングコース]
セクション1 イントロダクションとオリエンテーション
  1.  
    1. c.別のトレーニング方式からの変遷
  2. 4.講義とトレーニングとこのコースの評価は最低3日間以上かけて行われる
  3. 5.このコースはタンデムインストラクターレーティングを失効した人に再度資格を与える
D.誰がこのコースを指導するか?
  1. 1.過去24ヶ月の間に少なくとも1回のUSPA タンデムインストラクターレーティングコースを指導したタンデムインストラクター試験官
  2. 2.コース評価者としての資格の条件を全て満たしている(セクションEの「タンデムインストラクターエグザミナーになるには」に記載されている)
E.タンデムインストラクター試験官になるには
  1. 1.USPAのタンデムインストラクターで以下の条件を全て満たしている人はこのコースを指導することができる
    1. a.有効なUSPAタンデムインストラクターレーティング
    2. b.500回の実際のタンデムジャンプ
    3. c.50回のソロスチューデントファーストジャンプコースを指導
    4. d.タンデムインストラクター試験官の直接監督のもと行われた50回のタンデム評価ジャンプ
    5. e.レーティングコースで使われる装備タイプの製造元の試験官の署名
    6. f.インストラクター試験官レーティングコースの修了
    7. g.USPA Dライセンス
    8. h.USPAタンデムインストラクターレーティングコースの試験官の推薦状がUSPA本部に提出されること
  2. 2.評価者
    1. a.どのコースの評価者にも以下の条件が必要である
    2. b.タンデムジャンプの評価者はUSPAタンデムインストラクターレーティングを持ち、インストラクターとして100回のタンデムジャンプをしていること
    3. b.ソロのフリーフォール評価:インストラクター役としてスチューデントと共に100回以上のフリーフォールジャンプをしているUSPAインストラクター
    4. c.出席率
      1. (1)全てのタンデム評価者は、評価を行うファーストコースのクラスルーム全体への出席が必須
      2. (2)ソロのフリーフォール評価ジャンプだけ、彼らが評価するファーストコースのタンデムジャンプに関連するものを除き、すべての評価者がクラスルームのすべてのセクションに出席しなければならない;評価者として別のUSPA インストラクターレーティングコースに勤めたどんなUSPAインストラクターもこの必要条件を満たす
  1.  
    1.  
      1. (3)評価者は、彼らが評価する各コース志望者とのディーブリーフィングに出席しなければならない
    1. d.評価者はUSPAにコースを登録したインストラクター試験官によって指名される
    2. e.評価者は、全ての評価に責任のあるインストラクター試験官によって監督される
  2. 3.このコースの評価中にスチューデント役となる個人は
    1. a.他の志望者(各志望者は少なくとも1回はスチューデント役としてタンデムジャンプをする必要がある)
    2. b.タンデムインストラクター試験官
    3. c.タンデムインストラクター試験官に指名された評価者
    4. d.評価の初期において、インストラクター試験官の承認を得た上で、100回以上のジャンプをしているUSPAのBライセンス以上のジャンパー
  3. 4.タンデムの練習段階において、100回以上のジャンプをしていてBライセンス以上のジャンパーがスチューデント役となることができる
  4. 5.タンデムレーティング志望者のスチューデント役となる全てのジャンパーは以下が必要
    1. a.USPAタンデムインストラクターからタンデム装備のオペレーションとエマージェンシーの手順について説明を受ける
    2. b.USPAタンデムインストラクターの監督のもと、万が一候補者が実行に失敗したときのため、タンデムレーティング志望者と全ての決定、実行高度を調整する
    3. c.エグザミナーセーフティハンドルの位置と使い方を訓練する
F.タンデムコースに挑戦するための手順と期限切れUSPAタンデムレーティングの更新
  1. 1.USPAに認められたタイプのUSPA以外のタンデムレーティング保持者または期限切れのUSPAタンデムインストラクターレーティング保持者は
    1. a.製造元の現在の必要条件を満たすこと
    2. b.USPAタンデムインストラクター試験官がスチューデント役となり、少なくとも1回のタンデム装備でのジャンプを実施すること
    3. c.80%以上のスコアでタンデムコースの筆記試験に合格すること
    4. d.トランジショントレーニングにおいては、志望者は製造元の必要条件に沿って訓練すること
  2. 2.FAA以外に認定されているタンデム製造元のレーティング保持者
    1. a.タンデムジャンプ中に以下の全ての能力を示さなければならない
      1. (1)ジャンプ中に安定を保つこと
      2. (2)エグジット時に計画的に不安定になり、そこから回復すること
マニュアル
[タンデムインストラクターレーティングコース]
セクション1 イントロダクションとオリエンテーション
  1.  
    1.  
      1.  
      2. (3)タンデムフリーフォール中とドローグフォール中のヘディングコントロール
    2. b.タンデムのエアースキルとインストラクショナル評価フォームとトレーニング、監督、ディーブリーフィング評価フォームの全てのセクションとサブセクションで満足のいくスコアを得る
    3. c.正しく完璧にスチューデント役のタンデムジャンプのための装備をし、全ての関係するシステムのジャンプ前のチェックを完璧に行う
    4. d.5回のタンデム評価ジャンプを成功させる
    5. e.ギアアップ前に、キャノピーの選択を含め、ソロスチューデントの装備を正しく準備し、チェックする
    6. f.タンデムインストラクターレーティングコースのカテゴリーDのフリーフォールとキャノピートレーニングセッションとエアーの評価を成功させる
    7. g.5回のタンデムジャンプの練習を行うこと
    8. h.タンデムコースの筆記試験に80%以上のスコアで合格すること
  2. 3.FAA認定のタンデム製造元の資格を持っているものは、タンデムコースを受け、全てのUSPAタンデムインストラクターレーティングの前提条件を満たし、現在のタイプのUSPAタンデムレーティングを得ることができる
  3. G.このコースをパスするために必要なこと
    1. 1.実技:USPAタンデムインストラクターレーティングの志望者は、コースの間、次の能力を評価される
      1. a.タンデムジャンプの装備の理解と安全な準備、スチューデント役との実際のタンデムジャンプ中のスチューデントの扱い方
      2. b.方式を特定しないスチューデントのUSPA Aライセンスの準備
    2. 2.タンデム評価
      1. a.初期段階のタンデム評価:志望者はUSPAタンデムインストラクター試験官の監督のもと、タンデム装備を使った5回のタンデムジャンプを行う
      2. b.タンデムの練習段階
        1. (1)志望者は、インストラクターとして、スチューデント役の資格のあるジャンパーと最低5回のタンデムジャンプを行う
        2. (2)タンデムの練習段階の完成時に、志望者のUSPAタンデムインストラクタープロフィシェンシーカードに、ジャンパーとの5回のジャンプにUSPA タンデムインストラクターかUSPAインストラクター試験官の署名がされ、USPA本部にそのカードが送られること
      3. c.志望者はレーティング取ろうとしているタイプのタンデム装備の検査とパックの能力を示さなければならない
  1. 3.方式を特定しないトレーニングの評価:志望者は、インストラクター試験官またはインストラクター試験官に監督された評価者によって行われるスタティックラインとカテゴリーDのインストラクターが補助するジャンプからの1回のフリーフォールジャンプを訓練、観察し批判する(他の方式のUSPAインストラクターレーティングを持つ者は免除)
  2. 4.筆記試験
    1. a.コースに参加する前に、各志望者は次の範囲の筆記試験に80%以上正しく答えなければならない
      1. (1)この概要
      2. (2)ISPの完全な概要
      3. (3)the USPA Basic Safety Requirements
      4. (4)SIMのセクション5
      5. (5)FARs
    2. b.タンデム装備の製造元もまた筆記試験を必要とするかもしれない
  3. 5.特権の始まり
    1. a.どのレーティングの特権も、レーティングコースの終了のときに始まり、インストラクター試験官による志望者のログブックへの署名により30日間有効になる
    2. b.30日の据置期間後もレーティングを有効にするために、USPA本部でレーティングを処理しなければならない
H.USPAタンデムインストラクターレーティングを最新にしておく
  1. 1.製造元の全ての更新条件を満たすこと
  2. 2.USPAタンデムインストラクターは、毎年そのレーティングをUSPA会員資格と共に、更新料を払うことと次のいずれかの書類を提出することによって更新する
    1. a.レーティングを最初に得たのが12カ月以内(更新料と署名が必要)
    2. b.申請者は、12カ月以内に以下の全てを実行することにより、レーティングの更新必要条件を満たす
      1. (1)タンデムインストラクターとして12ヶ月以内に15回のタンデムジャンプ、そのうち1回は90日以内に特定のシステムで行われたスチューデントとのタンデムジャンプ
      2. (2)現在のFAA Class3(もしくはより上の)の診断書かUSPAに許可された同等のもの
      3. (3)USPAインストラクターセミナーに12ヶ月以内に参加したこと
      4. (4)タンデムジャンプのためのカテゴリーAとBのトレーニングまたは復習を行った
      5. (5)更新に必要な条件を満たしていることを証明するため、現在のS&TA、I/EまたはUSPA委員のメンバーの署名を得ること
マニュアル
[タンデムインストラクターレーティングコース]
セクション1 イントロダクションとオリエンテーション
  1.  
    1. c.期限切れのレーティングの更新条件を満たしたこと
  2. 3.スカイダイバーは自分自身のレーティング更新条件を立証できない
  3. 4.より高いレーティングを更新すると、自動的に下位のレーティングも更新される
I.コースの概要
  1. 1.タンデムスチューデントのためのUSPAのIntegrated Student Program  
    1. a.ファーストジャンプコース
      1. (1)オリエンテーションジャンプ
      2. (2)ISPのカテゴリーAの目的
    2. b.ファーストジャンプコースのパフォーマンス基準
    3. c.カテゴリーBからEのスカイダイビングの基本スキル
    4. d.グループスカイダイビングスキル
  2. 2.タンデムの方法
    1. a.装備
    2. b.規定どおりの手順
    3. c.タンデムの問題解決
    4. d.タンデムのエマージェンシー
    5. e.フリーフォールのスチューデントのエマージェンシー
  3. 3.問題の解決
  4. 4.一般的なインストラクターの義務
  5. 5.ジャンプの準備と装備のチェック
  6. 6.デモンストレーションと練習のセッション
  7. 7.評価のセクション
 

タンデムインストラクターカード

タンデムインストラクターカード
タンデムインストラクターカード
タンデムインストラクターカード
タンデムインストラクターカード裏面
【タンデムインストラクターカード/裏面の和訳】 USPAのインストラクターレーティングは、USPAスカイダイバーズインフォメーションマニュアルとUSPAインストラクショナルレーティングマニュアルの現行版に概要が記されたある特権を与えます。レーティングの特権は、現在USPAの会員で、初めのレーティングと更新の条件を全て満たし、会員資格とレーティングの中断や取消しがされていない場合に与えられます。
USPAのインストラクターのレーティングの最新情報に関してはこちらへ。
USPA(540)604-9740、9:00-5:00東部時間、e-mail safty@uspa.org
USPA, 5401 Southpoint centre Blvd., Fredericksburg, VA 22047
Go Top
Go Top