AFF Instructor

AFFインストラクター

スカイダイビングを本格的に習いたいと思ったら、初心者養成プログラムを受けなければなりません。 ここ藤岡スカイダイビングクラブでは、AFF:アクセルレイティッドフリーフォールという世界で最も安全で上達が早いと認められている初心者教育システムを採用していますが、このAFFを教える人をAFFインストラクターといいます。一体どんな能力を持った人がスカイダイビングを教えてくれるのか、興味深いものです。 そこでAFFインストラクターについて、皆さんに知って頂こうと思います。 下記に示す十分な経験の他に、USPAの催す、非常に難関なAFFインストラクター養成試験を受けて合格することが必要です。
非常に難関なAFFインストラクター養成試験
内容・場所・時間・どのようにして受験するか・プレコース・採点方法 AFFインストラクター養成試験は、USPAから派遣されるコースディレクターの指揮の下で、座学、筆記試験、実技試験が行われ、これにパスすればAFFインストラクターとして認定されます。 座学で教育理論、AFFの理念、過去の事例を参考にした様々な問題対処方法などが講義されます。受講生は活発に議論を交わしながらインストラクターとしての知識や心構えなどを学びます。座学は約3日間かけて行われ、修了試験にパスすると、実技試験が始まります。実技試験では、グランドトレーニング、ジャンプ実地試験、指導能力の3点から採点されます。グランドトレーニングでは、スチューデント役に対して実際に指導を行い、適切にわかりやすく説明しているかを細かく採点されます。ここで採点を行う試験管が、ジャンプ実地試験の生徒役となるため、グランドトレーニングの内容が、次の実地ジャンプにそのまま反映されます。つまりグランドトレーニングの教え方が不適切だと、次のジャンプで、その部分をあえてジャンプの中で試験され、対処しなくてはならない場合もあります。その他、実地ジャンプでは、スチューデントが取り得るさまざまな動作や状態を試験官が再現し、実際に対処できるフライング技術を持っているかを厳しく採点されます。 指導能力は、スチューデントに対する気配り、リーダーシップ、ジャンプ後の反省会で、スチューデントの良かった点、悪かった点を適切に指摘し、改善のための指導を行えるかどうかなど、さまざまな視点からインストラクターとしての資質があるかどうかを試験します。
養成試験の受講資格
養成試験の受講資格としては、
  • 18歳以上であるこ
  • USPA Cライセンス(上級ライセンス)以上の保有、
  • 他のスカイダイビングインストラクター資格の保有、
  • 6時間以上のトータルフリーフォールタイム
※6時間以上のフリーフォールタイムとは:12500ftから航空機から飛び出した場合、自由落下してパラシュートを開くまで最大60秒間掛かります。この時間の事をフリーフォールタイムといいます。この秒時をスカイダイビングをするたびに毎回加算していき、合計が6時間以上になった場合を言います。
更新方法
また、毎年の更新の為、過去12ヶ月以内に―
  • 年間15回以上のAFFのインストラクショナルジャンプをすること
  • USPAインストラクターセミナーへ参加すること
  • AFFでのカテゴリーA(ファーストジャンプ)の指導をすること
等が求められます。

AFFインストラクターレーティングコース

マニュアル
[AFFインストラクターレーティングコース]
イントロダクションとオリエンテーション
A.USPA AFFインストラクターとは何か?
  1. 1.USPAインストラクターとはUSPAが管理する3つのインストラクターレーティングの1つで、USPAコーチとインストラクター試験官の間に位置する
  2. 2.USPA AFFインストラクターは  
    1. a.USPAコーチの特権を全て行使できる
    2. b.AFFタイプのジャンプ、AFFファーストジャンプコース、そしてAFFへのトランジショントレーニングを行う
    3. c.ファーストジャンプコースの一般的な部分のトレーニングを行う
    4. d.どの方式のスチューデントでもジャンプのトレーニングと監督を行う
    5. e.Aライセンスの質問とチェックダイブを行う
    6. f.USPAライセンスの申請を、SIM Section 3の条件に沿っているか確認する
    7. g.ライセンスのあるジャンパーとのリフレッシュジャンプ、またはスチューデントのトレーニングをするUSPAコーチの監督をする
  3. 3.監督(BSRs)  
    1. a.全てのスチューデントトレーニングは適切な資格を持ったインストラクターの指示と監督のもと行われる(BSRsを参照)
    2. b.全ての方式の特定されていない一般のスチューデントトレーニングとジャンプはUSPAインストラクターの監督のもと行われるが、方式の特定されたトレーニングとジャンプ(AFF、IAD、スタティックライン、タンデム)は、その方式のレーティングを持ったインストラクターが行わなければならない
  4. 4.USPA AFFインストラクターになる者は、以下の条件を満たしていなければならない  
    1. a.18歳以上であること
    2. b.何かのUSPAインストラクターレーティングを持っていること
    3. c.USPAのCライセンスまたはFAIの同等資格
    4. d.記録された6時間のフリーフォールタイム
    5. e.USPA AFF インストラクタープロフィシェンシーカード(適用部分)を完了
    6. f.USPA AFFインストラクター試験官に筆記と実技によるAFF評価課程で能力を証明
B.AFFトレーニングの背景
  1. 1.USPAにその採用がされる前に、次のような認可されていないハーネスホールドトレーニングが行われていた  
    1. a.1968年に、インストラクタートークショーの司会者ジョニー・カーソンとインストラクター役ボブ・シンクレアとのジャンプ
    2. b.安定できないスタティックラインのスチューデントの矯正のためのジャンプ
    3. c.米軍パラシュートチームと軍のフリーフォールスクール
  1. 2.ハーネスホールドトレーニングは、下記のことが同時に適用されるまで実行可能ではなかった  
    1. a.最新のAAD
    2. b.よく訓練されたインストラクター
    3. c.70年代後半の最新のスチューデント用の装備、ストロングエンタープライズで働いていたUSPAインストラクターのケン・コールマンが改革した
  2. 3.ハーネスホールドトレーニングのAFF方式は1970年代後半にスタティック・ライントレーニングの代替手段としてコールマンのリーダーシップの下で開発された
  3. 4.USPAは1981年10月にコールマンのAccelerated Freefallプログラムを承認、採用し、その年の後AFFのレーティングを発行し始めた
  4. 5.他のハーネスホールドプログラムは異なった名前で開発されている
  5. 6.USPAは、USPAのIntegrated Student Programの中のUSPA Accelerated Freefallという名のハーネスホールドトレーニングの推奨を概説する
C.このコースの性質
  1. 1.資格の証拠として、スカイダイビングは  
    1. a.USPAコーチのための初めのUSPAインストラクターコースとして行われる
    2. b.次の者のための短いトランジションコースとなる
      1. (1)他の方式の現USPAインストラクター
      2. (2)他のFAI加盟国のハーネスホールドインストラクターのレーティングを持つ者
  2. 2.コースオプション  
    1. a.コースは何日か続いて、または週末に行われ、AFFインストラクター試験官とのテストに続く
    2. b.USPAインストラクター試験官による3つのエアースキル評価、2つのグランド準備、筆記試験に合格することによってコースに挑む
      1. (1)外国のハーネスホールドのレーティング保持者は、USPAの会員資格とFAIのハーネスホールドレーティングを提示しなければならない
      2. (2)USPAコーチまたは他の方式のインストラクターが利用できる
  3. 3.コースとテストの準備  
    1. a.主催者はインストラクター試験官とAFFインストラクターレーティングコースのスケジュールを調整する
    2. b.主催者はインストラクター試験官と料金と宿泊設備について交渉する
  4. 4.各志望者は、AFFインストラクターレーティングプロフィシェンシーカードに示された前提条件を全て満たした状態でコースに参加する
マニュアル
[AFFインストラクターレーティングコース]
セクション1 イントロダクションとオリエンテーション
  1. 5.このコースはUSPA Integrated Student Training Programを含み  
    1. aAFFトレーニングに適用する
    2. b.Aライセンスへと続くトレーニングとジャンプ
    3. c.別のトレーニング方式からの変遷
  2. 6.志望者は実際の評価の前に、トレーニング評価やジャンプの練習をコーススタッフと行ってもよい
  3. 7.キャンプ形式のAFFインストラクターレーティングコース  
    1. a.このコースのクラスルームトレーニングは最低2日が見込まれる
    2. b.続いて練習と評価の部分が数日追加される(通常、教室と評価で計9日間を予定)
  4. 8.短縮されたコースと他のコースは、志望者の必要条件の準備状況、クラスのサイズ、インストラクター試験官と設備のスケジュールによる
D.誰がこのコースを指導するか?
  1. 1.過去24ヶ月の間に少なくとも1回のUSPA AFFインストラクターレーティングコースを指導したAFFインストラクター試験官
  2. 2.コース評価者としての資格の条件を全て満たしている者(セクションEの「USPA AFFインストラクターエグザミナーになるには」に記載されている)
E.AFFインストラクター試験官になるには
  1. 1.USPAのAFFインストラクターで以下の条件を全て満たしている人はAFFインストラクター試験官のレーティングを獲得し、このコースを指導しレーティングを発行することができる  
    1. a.500回の実際のAFFジャンプ
    2. b.50回のソロスチューデントファーストジャンプコースを指導
    3. c.AFFインストラクター試験官の直接監督のもと行われた50回のAFF評価ジャンプ
    4. d.インストラクター試験官レーティングコースの修了
    5. e.二年に一度のAFF標準化ミーティングに出席
    6. f.USPAのDライセンス
    7. g.USPA AFFインストラクターレーティングコースの試験官からの推薦状がUSPA本部に提出されること
  2. 2.評価者  
    1. a.どのコースの評価者にも以下の条件が必要である
    2. b.USPA AFFインストラクターレーティングがあり、100回のAFFジャンプを行っていること
    3. c.出席率
      1. (1)評価を行う最初のコースのクラスルーム講義全部への出席が必須
  1.  
    1.  
      1. (2)評価を行う各コースの志望者とのディーブリーフィングへの出席が必須
    2. d.USPAにコースを登録したインストラクターの試験官によって任命される
    3. e.全ての評価に責任のあるインストラクターの試験官によって監督される
    4. f.年に一度、更新のためにAFFインストラクターレーティングコースに参加しなければならない
  2. 3.指定された評価者  
    1. a.指定されたAFF評価者は、年一度のレーティングの更新条件を満たすことができないか、またはレーティングの期限が1年間未満が切れているAFF インストラクターとの評価ジャンプを行うことができる
    2. b.指定されたAFF評価者の資格を得るために、USPA AFF インストラクターは以下のすべてを満たさなければならない
      1. (1)最低3つのコースで評価者として働いていること、2つは12ヶ月以内
      2. (2)AFFインストラクターレーティングコースインストラクター試験官により書面で推薦され、USPA本部に承認されること
      3. (3)2年毎にAFF インストラクター レーティングコースのクラスルームでの講義全体に出席する
F.AFFコースに挑戦するための手順と期限切れAFFレーティングの更新
  1. 1.USPA以外のAFFレーティングを持っている人、または期限切れのUSPAのAFFレーティングを持っている人は、AFFインストラクター試験官または評価者がスチューデント役となり、ジャンプのための全ての準備、ジャンプとディーブリーフィングの間の監督を含む、1回のAFF評価ジャンプを成功させなければならない
  2. 2.80%以上のスコアで一般のUSPAインストラクターとAFF インストラクターの筆記試験に合格
  3. 3.その他の人たち  
    1. a.ギアアップとスチューデントをチェックする能力を示す
    2. b.AFFインストラクターをスチューデントとしたリリースジャンプで
      1. (1)逆さまのスチューデントを安定させる
      2. (2)回転を止める
      3. (3)スチューデントのプルをする
    3. c.1つの満足いくカテゴリーCとカテゴリーDの地上準備の評価を完了する
    4. d.3つの満足できるエアーでの評価:カテゴリーCメインサイド、カテゴリーCリザーブサイド、カテゴリーD
    5. e.80%以上のスコアで一般のUSPAインストラクターとAFF インストラクターの筆記試験に合格
  4. 3.どんな人も、AFFインストラクターレーティングコースに挑みAFFレーティングのための前提条件を満たすことによりUSPA AFF インストラクターレーティングを手に入れることができる
マニュアル
[AFFインストラクターレーティングコース]
セクション1 イントロダクションとオリエンテーション
G.このコースをパスするために必要なこと
  1. 1.実技:USPA AFFインストラクターレーティングの志望者は、コースの間、次の能力を評価される  
    1. a.コースの構成要素を理解
    2. b.他の志望者をスチューデント役にし、効果的なグランドトレーニングを行う
    3. c.AFF評価者をスチューデント役として行うAFFジャンプのエアーのトレーニング、安全な準備、監督を行う
  2. 2.筆記:コースに出席する前に、各志望者は下記範囲の持込み可の筆記試験に80%以上正しく答えなければならない  
    1. a.この概要
    2. b.ISPの完全な概要
    3. c.USPA Basic Safety Requirements
    4. d.SIMのセクション5
    5. e.FARs
  3. 3.特権の始まり  
    1. a.どのレーティングの特権も、レーティングコースの無事終了のときに始まり、インストラクター試験官による志望者のログブックへの署名により30日間有効になる
    2. b.30日の据置期間後もレーティングを有効にするために、USPA本部でレーティングを処理しなければならない
H.AFFインストラクターレーティングを最新にしておく
  1. 1.USPA AFF インストラクターは、毎年そのレーティングをUSPA会員資格と共に、更新料を払うことと次のいずれかの書類を提出することによって更新する  
    1. a.レーティングを最初に得たのが12カ月以内 (更新料と署名が必要です)
    2. b.申請者は、12カ月以内に以下の全てを実行することにより、レーティングの更新必要条件を満たす
      1. (1)15回のAFFジャンプでインストラクターをする
      2. (2)USPAのインストラクターセミナーに出席する
      3. (3)AFFのためのカテゴリーAのトレーニングを指導する、またはトレーニングの復習を完了する
      4. (4)更新に必要な条件を満たしていることを証明するため、更新申請書に現在のS&TA、I/EまたはUSPA委員のメンバーの署名を得ること
    3. c.期限切れのレーティングの更新条件を満たしたこと
  2. 2.期限切れのAFFレーティング保持者(1年から2年の間)は、少なくとも1回のジャンプの準備、ジャンプとディーブリーフィングの間の監督も含むAFF評価ジャンプをスチューデント役のAFFインストラクター試験官と行うこと
  3. 3.レーティングの期限が切れて2年以上過ぎている人に関しては、AFFIRCのグランドトレーニング部分を聴講し、1つグランドトレーニングセッション(カテゴリーD)を完了し、2回の評価ジャンプを行う
A.USPAコーチとは何か?
  1. 4.スカイダイバーは自分自身のレーティング更新条件を立証できない
  2. 5.より高いレーティングを更新すると、自動的に下位のレーティングも更新される
I.コースの概要
  1. 1.AFFスチューデントのためのUSPA Integrated Student Program  
    1. a.ファーストジャンプコース
    2. b.ファーストジャンプコースのパフォーマンス基準
    3. c.カテゴリーBからEのスカイダイビングの基本スキル
    4. d.グループスカイダイビングスキル
  2. 2.AFF方式
  3. 3.問題の解決
  4. 4.一般的なインストラクターの義務
  5. 5.ジャンプの準備と装備のチェック
  6. 6.デモンストレーションと練習のセッション
  7. 7.評価のセクション

AFFインストラクターカード

AFFインストラクターカード
AFFインストラクターカード
AFFインストラクターカード裏面
AFFインストラクターカード裏面
【AFFインストラクターカード/裏の和訳】 USPAの使命は、安全なスカイダイビングを促進することと、それを楽しむ人たちをサポートすることです。 公式の証明 ここに名前のあるUSPA会員は、記載されている権限と責任のある立場にあり、またその資格があることを証明します。 個人の保険範囲 この会員資格証明書は、会員が認可されたドロップゾーンで飛んでいる間、USPAの個人会員に発行された政策に関するすべての条件に応じて、第三者の物的損害と対人賠償責任保険がこの会員に提供されることを証明します。この保険は、会員に対し医療給付を与えるものではなく、またデモンストレーションジャンプは適用範囲ではありません。この保険は、USPAのBasic Safety RequirementsとFederal Aviation Regurations(連邦航空規則)に従ったスカイダイビングに対して有効です。米国に永住する会員は世界中で(外国人のメンバーは、米国とカナダでスカイダイビングしている間)権利が与えられ、訴訟はアメリカかカナダで行われます。すべての賠償要求はすぐに報告され、USPA本部を通して処理されなければなりません。 USPA 教育レーティング(格付け)プログラム USPAは教育のためのレーティングを発行するためのプログラムを設立しました。
このカードの前部にレーティングが記載されていれば、このカードの所有者はスカイダイバーズインフォメーションマニュアルの条件を満たし、USPAとNational Aeronautic Association(NAA:全米飛行家協会)によって認定されています。このカードのレーティングの部分が切り離されている場合は無効となります。
国際的なパラシューティストの技能の証明 NAAの一部門として、USPAは経験、技術そして知識に基づいた国際的なパラシューティストの技能の証明(一般的にライセンスと言われているもの)を発行する権限をFederation Aeronautique Internationale(国際航空連盟)から与えられています。このカードの前部に証明番号があれば、その所有者はUSPAのスカイダイバーズインフォメーションマニュアルによる必要条件をすべて満たしているか超えていることを証明します。この証明は永久にUSPAのファイルに記録され、所有者の会員資格と署名と同時に有効になります。所有者の個人的なデータは以下のとおりです。 生年月日
身長
体重


性別
国籍
AFFコースを終了すると、一人で飛ぶことができますが、まだインストラクターの監督の下でのスカイダイビングとなります。次のステップはAライセンスを取ることです。
Aライセンスを取ると、他のライセンスを持ったスカイダイバーと一緒に飛ぶことができ、また自分のメインパラシュートを自分でたたむことができます。Aライセンスを取るには、USPAのAライセンスのためのスキル条件を満たすことと、25回以上のスカイダイビングが必要になります。
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